会長挨拶
謹啓
貴社におかれましては、益々ご盛栄のこととお喜び申し上げます。
さて、このたび「がんCRC学会 第5回学術集会」を、2025年 11月 16日(日)にWeb形式にて開催する運びとなりました。
2021年に「がんCRC研究会」として第1回を開催いたしました本学会は、翌年には「がんCRC学会」となり、これまでに延べ2230名のがん臨床試験に関わる皆様に参加いただき、毎回好評を得てまいりました。
「がんCRC学会 第5回学術集会」では、最近のがん治療のトレンドや、これまでに参加された皆様からのアンケート結果をもとに、プログラムを構成させていただいております。
がん治療は年々進歩し、革新的な治療法や診断技術が次々と開発されています。しかし、がんは依然として日本人の死因の第一位を占めており、現行の治療のみでは十分とは言えません。このような状況の中、世界における抗悪性腫瘍薬の開発はますます活発化し、日本が実施・参加するがん臨床試験も国際化・個別化・多様化が一層進んでいます。それに伴い、試験の実施はますます煩雑かつ複雑となり、がん臨床試験を支援するCRCには、より高度な専門知識と実践的なスキルが求められています。
本学会は、最新のがん臨床試験に対応するための知識・スキルの向上を図るとともに、実務に即した課題解決の場を提供し、次世代の人材育成やCRCの認知度向上にも取り組んでおります。
今回は、アイデア豊富なプログラム委員と協働し、CRCに限らず、CRAや薬剤師・看護師を始めとするがん臨床試験に携わるすべての方々に学びの機会を提供するという、本学会のコンセプトに立ち返り企画致しました。
GCP renovationに向けた取り組みを考える場や、臨床試験に係る多職種連携からOneteamを考えるセッションのほか、本学術集会としては初めて業務効率化をテーマに、医療機関から取組みを共有する企画もご用意しております。
皆様とともに考え、一人ひとりの知識を共有し、交流を深めることで、実り豊かな学術集会となるよう願っております。多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。
2025年4月吉日
がんCRC学会 第5回学術集会 会長
静岡県立静岡がんセンター 柳澤 由紀